『離婚の相』で希望をもらい、離婚に向けていろいろ計画を立ててきましたが、今回がいよいよ最終回です。
ここからがまたひと悶着もふた悶着もあり大変でしたが気になる方はどうぞ。
前回のお話はコチラ➡『離婚準備!子供あり母がやること!離婚までの道のり④』
夫からあらぬ疑いをかけられる
3年ほど前から行き始めた異業種交流会には、いろんな世代の人が参加されていましたが、やはり私は同じくらいの世代で頑張っている人たちと仲良くなり、いくらか仕事ももらえたり、お願いしたりもしました。
その中でも特に仲良くなった人たちとは、交流会とは別でランチに行ったり、みんなで誕生日を祝いあったりもして、仕事でのつながりというより、普通に友達ができました。
子どもと夫の話しかしない属性のコミュニティーがあまり合っていなかった私からすると、異業種交流会でできた友達との会話は、話題も豊富でみんな前向きで、とても勉強にもなる楽しい時間でした。
そして、離婚したい旨を伝えたと同時に勝ち取った権利と自由で、無事希望通りアパレルの職に就くことができた私は、楽しく働き始めました。
アパレルの販売員として働きだしてからも3か月ほどは、異業種交流会にも”車屋の専務取締役”の肩書で月1~2回のペースで参加していました。
ところがある日、夫にあらぬ疑いをかけられるのです。
『交流会に行くと言って、他の男と遊んでるんじゃないのか?』
もう、はあぁぁぁん?!って感じです。
そもそも誰のために・・・何のために行ってたと思ってるんだ・・・?
途中から私も友達に会いに行くみたいな感じにはなっていってましたが、でも交流会に行き始めてそこからもらった仕事だって何件かあります。
そこで出来た友達の友達が何度もタイヤ交換に来てくれたりもしてます。
どれだけ私が否定しても、一度思い込んだ夫はもうその一点張り。
この話は離婚まで続くことになりました・・・
夫は結婚前から何度も・・・
もう、どうでもよくなってきた私は、何の気なしに『そっちこそどうなん?』と聞くと
『え?聞きたい?』とむしろ得意げに言うのでした。
は?と思った私ですが、もう夫になんの愛情もなく、嫉妬なんて微塵もありません。
『じゃあちょっとその前にトイレ行ってくる』と夫が席を外した絶好のチャンスを、私は逃してしまいました。
ボイスメモに録音しとけばよかったんですが、『あ!!』と思いついたときには夫はトイレから出てきて間に合わず。
聞くと、ベラベラと得意げに話しだしました。
私と結婚する前(付き合っていた時)から、私も知っている、よく一緒に飲みに行っていた女の人と何度か関係を持っていたり、夫の友達の元カノや、他にも多数関係があったのだとか。
夫は私の13歳年上で、まだ若かった当時の私からすると大人に見え、大事にしてくれると思って結婚したんですが、結婚後も私が2人目の娘を生んだ後、いつかの元カノと何度か会っていたそうです。
他にも何人か話していましたが、なんせ数が多すぎ。
自分のことを棚に上げてよく私のこと疑えるな?!と思いましたが、『俺はただヤッただけじゃ』と悪びれもせず言うのです。
え、『だけ』って、それ以上何がある?
最低すぎて、もうこれ、どう考えても私の勝利だと思ったのですが、証拠を録り忘れたのが残念です。
とにかく離婚したい私でしたが、自分のことを棚に上げた夫は相変わらず私を疑ってくるのです。
おそらく自分がそうだから、”異性の友達”という概念がそもそもないのかもしれません・・・
このままでは養育費を払わないとか言い出しそうで怖かったので、また保険屋さんの友達に相談です。
3回まで無料で弁護士に相談できるシステム
『3回まで無料で弁護士に相談できる、法テラスっていうのがあるよ』と教えてくれたのが、女性の保険屋さん。
『詳しくは言えないけど実際にそれ使って離婚の相談に行った人もいるよ。調べれば対応してくれる弁護士事務所も出てくると思うよ』
と教えてくれ、いろいろ調べて電話してみました。
確か、貯金が300万円以下とか、基準があり、電話した時に聞かれ、口頭で伝えただけで、審査とかはなかったと思います。
希望の日時や場所も聞かれ、倉敷市か岡山市かどちらがいいか選ぶことができました。
そしてそこで紹介された弁護士事務所に再度電話して、予約を取った気がします。
あとは当日の相談内容をわかりやすくまとめておくこと。
- 離婚を考えていてとりあえず早く出て行ってもらいたい
- 夫は自分の過去の不貞の数々を棚に上げて私を疑っているが私は潔白である
- このままでは養育費をもらえるか不安
担当してくださったのは年配の女性の弁護士さん。
結論はこうでした。
『夫の不貞も証拠があるわけじゃないんでしょう?だったら慰謝料は難しい、自白だけじゃ証拠にならないから。とりあえず養育費をちゃんともらいたいのであれば、夫の機嫌のいい時に、公正証書を作っておくといいよ。それでちゃんと養育費の取り決めをしておけば、もし夫が養育費を払わなくなったら、最終的に差し押さえることができるから。』
とのことでした。なるほど。
機嫌のいい時というのがいつだ?と思いましたが、とりあえずそういう方法があるということを知ることができました。
パート代の行方
私が夫の扶養内で外でパートで働くようになって、『約8万5千円のその給料は誰の物なん?』と言われました。
夫の会社を手伝っていた時は、私は時給500円で働かされていて、その分は自分のお小遣いにしていいと言われていました。←寛大なお心感出して。
え、当たり前じゃないです?
なんでやりたくもない夫の車屋の手伝いを、時給500円しかもらえないのにやって、やっと稼いだ5~6万円を夫のせいで肥大する家計の足しにせんといけんのん?
本気でそう思っていましたが、私間違ってました?笑
その中から私は、離婚を視野に夫に内緒で子ども二人の学資保険をかけていたので、残り3~4万円ほどが私の月のお小遣い。
その3万円の中から美容代や異業種交流会の会費を払ったりしていました。(なのに交流会の領収書は経費に)
でも私が手伝わなくなってから、夫が自分でやることも増え、私の給料を経費にすることもできなくなったので、『その給料は誰の物なん?』と言いたくなる気持ちも分かります。
その頃には何かの保険を払っているということが夫にバレていたので、『今までも家計からじゃなく私が掛けてた子どもの学資保険はそのままここから出す。毎月3万円を貯金にまわすから、残りの3万円と端数は私がもらっていい?』と提案すると、しぶしぶOKしてくれました。
その3万円の貯金は、今まで行けてない家族旅行貯金にしよう、ということになりました。
京都に家族旅行
前回、健康診断でいい判定をもらってもうちょっとちゃんと手厚い保険に入る、という件は、ちょっと気をつけたからと言って長年かけて悪くしてきた健康状態が改善されるはずもなく、予想通りの結果でした。
確か私から提案したと思うのですが、11月の紅葉の時期に、京都に旅行に行くことになりました。
私も夫も、それが最後の家族旅行になるであろうことはわかっていました。
子どもに思い出をと思い、嵐山で食べ歩きをしたり、いろんな神社に行ったり、奈良の鹿公園にも行きました。
紅葉時期の京都はもちろんきれいでしたが、私は全然楽しくなかったです。
しかし京都旅行から帰ったあとの夫には大きな変化が。
今までずっとゴネてきた離婚に、前向きになってきたのです!!
京都のいろいろな神社を巡り、どうやら浄化されたのでしょう。
『もう嫌われとるのに、こっちばっかり好きじゃ言うてゴネるのもなぁ・・・』
やっと気づいたか。
ここからやっと、離婚に向けての話し合いがスムーズに進んでいったのでした。
財産分与
給料が安定したサラリーマン家庭ではなかったのですが、生活費は決まった額を毎月入れてもらうようにしていました。
それも月に2回に分けてとか、3回に分けてとかでした。
それでもだんだん夫から入れてもらう生活費も滞るようになり、その滞納額も100万円を超えました。
その当時の家計簿はもう残っていませんが、おそらく子どもが生まれるまでにコツコツと貯めていた貯金を切り崩していたのでしょう。
だから夫とお金のことで喧嘩になることがしょっちゅうでしたね。
もういつのどの分をまだもらってないとかめんどくさくなって、それがある限り、いつも私はお金のことを考えないといけない状況になっていました。
生活費の滞納額が100万円を超えたとき、『もうコレ全部チャラにしてあげるから、これからはちゃんと入れて』ということもありました。
その頃私が専業主婦だったか、夫の会社を手伝っていたか忘れましたが。
なので、財産分与といえど、結婚してからできた貯金なんて、もうほとんど残っていませんでした。
あるのは結婚する前に私が貯めていた貯金、私の母が、子どもが生まれたときにくれたお祝いのお金。
母からもらった子どものお金は、もちろん結婚後にもらったものですが、さすがに夫もそれを半分出せとは言いませんでした。
あとは家計から払っている子どもの学資保険をどうするか。
結局二つとも解約して、本来なら半分ずつにするところですが、
『子どもはあんたが育てていくんじゃけん、コレはあんたが持っといて』と言ってくれました。
あとはとにかく夫の機嫌を損ねないように最後まで生活を共にすること。
子どもに告げる
私はとりあえず夫がこの家から出て行ってさえくれれば、別に近所に住もうがどこに住もうが構いませんでした。
子どもとも自由に会ってくれて構わないし、なんなら子どもが少しでも寂しい思いをしないように、子どもが一人でも遊びに行けるくらいの場所で良いとも思っていました。
そして本当に、歩いて5分くらいのところに部屋を借りることになったのです。
私の両親は、私がものごごろつく頃には、毎晩のように喧嘩していて、私はそれが家に帰りたくないと思うほどとても嫌でした。
3歳下に弟がいるのですが、弟が風邪か何かで体調を崩し、熱もあり嘔吐もしている状態の時にも、両親は喧嘩していました。
『そんなに喧嘩するなら離婚すればいいのに・・・』ずっと何年もそう思ってきました。
そんな過去があったので、私は子どもには絶対親の喧嘩は見せたくないと思い、それは子どもが生まれたときの絶対条件として夫に伝えていました。
だから一応、夫との話し合いも子ども達が寝た後にしていたので、大きな喧嘩は見せていないと思います。
夫は子どものことはほとんど何もしていませんでしたが、子どものことは可愛いみたいで、離婚後子どもに会えなくなるのは嫌だと言っていました。
子どものメンタルと、養育費のこともあるので、いつでも会ってくれたらいいということにしました。
さて子どもにどう伝えようか悩んでいた時、職業訓練校で仲良くなった友だちに、
『子どもにはちゃんと本当のことを言った方がいいよ』と言われ、考えていました。
もちろん本当のことと言っても夫のこまごましたアレコレなんて伝えられるはずがありませんが(笑)
”大事な話はお風呂でするといい”と何かで読んだので、お風呂で話すことにしました。
しかもなるべくポップに。
『かあちゃんさー、とうちゃんと離婚することにしたんだ。♪』
小さめの『♪』がつく感じで伝えると、
『え~、わたし、とうちゃんと暮らさんといけんのん・・・?』と次女が不服そうに言うので
『ちがうよ、この家でかあちゃんと暮らすし、小学校もそのままだけど、とうちゃんが引っ越しするんよ。でもすぐ近くに住むから、いつでも遊びに行っていいよ。』
その後もいくつかの質問はされましたが、あまり深刻なものではなく、最終的に『かあちゃんと暮らせるならいい』ということで落ち着きました。
長女にはそれより前に伝えましたが、あまり質問もなく、近くにいるならあまり変わらない、といった感じでした。
それに私はアパレルの販売員だったので、離婚後はがっつり働かないといけません。
今までは家族の時間ということで日曜日は休みをもらっていましたが、離婚したら契約社員にしてもらうという話も実はつけていて、そうなると土日祝はむしろ仕事です。
土曜日は実家、日祝は夫に預けるということも決めていたので、週1回は必ず夫と子どもたちは会うことになっています。
38歳、離婚の相、現実になる
手相の先生に『38歳で離婚』と観てもらって以来、それを希望に生きてきましたが、ついに、本当にその通りになりました。
若干私が寄せて行った感もありますが・・・笑
でも、私が言いたいのは、手相は行動するきっかけになるということです。
手相には過去、現在、未来があらわれていますが、未来がどうなるかはやっぱり自分次第だと私は思います。
そして、手相以上に人生を変える大きなものは、誰と出会い、誰と付き合うかです。
私は結婚には失敗しましたが、今のところ大人になるにつれて人生はどんどん良くなっている気がします。
それも、付き合う人を変えてきたからだと思っています。
ちょっと波長が合わなくなってきたと感じたら、離れ時だと思います。
いつまでも同じ環境、同じ仲間といたのでは、成長はありません。
ちょっと背伸びをしてでも、居心地の悪いくらいの環境に身を置いてみるということをしてみると、違う景色が見えてきます。
もし離婚しようか悩んでいる方がいれば、私は背中を押したいです。
いろんなケースがありますが、私の場合は、日本はシングルマザーに意外とやさしいなと思いました。
そうなるように、計画的に持って行ったのですが(笑)
所得制限がありますが、医療費が1割負担でよかったりする制度もあります。(全額免除の自治体もある)
最悪日本に住んでいる限り、食べれなくて死ぬということはないです。
私のオススメは、離婚後1年は手当など満額もらうために、離婚の前の年は夫の扶養内くらいで収入を控えめにしておく。
離婚が成立したら光の速さで各種手続きを済ませ、なるべく早く手当をもらう。
しっかりと稼ぎながら手当や養育費はなるべく貯金や投資に回す。
私は割としっかりとお給料をいただいていたので所得制限額からはみ出してしまい、もう児童扶養手当はもらえませんが、所得制限内であれば児童扶養手当を一部支給で手当てを受けることができます。
夫からのストレスから解放され、お金のことも私は夫のマイナスがない分、今の方がよっぽどマシです。
ちょっとうちの場合はいろいろと特殊ですが、ひとつでも何かの参考になれば幸いです。
長い長い私の離婚までの道のり、最後まで読んで下さった皆さん、お疲れさまでした。
モラハラ夫、DV夫、浮気夫などから解放され、『離婚したい』『自由になりたい』と思っている皆さん、何かひとつでいいので、理想の未来に向けて動いてみてくださいね。
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