さて、いよいよ終盤ですが、実際に私が離婚に向けてどういった準備をしてきたかをご紹介いたします。
離婚を考えている方は、少しでも役に立つことがあるかもしれないので、参考になれば幸いです。
前回のブログはコチラ➡『最上稲荷の縁切りは効果抜群!離婚までの道のり③』
現状生活費が月にどれくらいかかっているか把握
私は持ち家ではなかったので、まず家賃、食費、水道光熱費、教育費、保険料、税金関係など、1か月にどれくらいのお金がかかっているのか把握。
これは家計簿をつけていたので私はだいたいは把握できていたと思います。
あとは家賃や水道光熱費は夫の講座から引き落とし、食費は自分、みたいに分担している家庭もあるかと思います。
とりあえずそれも全部ひっくるめて毎月いくら必要なのかを洗い出します。
『意外と毎月かかってるんだな・・・』と思った方、まだ大丈夫です。
削れるものがあるか生活費を見直す
夫がいる現状が把握できたところで、夫がいなくなったことを想定して、食費や水道光熱費がどれくらい下がるか考えてみましょう。
さらにそこからどれだけ削れるかを見直していきます。
子どもは私が引き取り、小学校のこともあるので、夫に出て行ってもらうことに。←コレができると引っ越しのための大きな資金などがいらなくなり、かなり出費も抑えられるので、オススメです。
生活費の割合で大きなものの中に家賃が入ってくるかと思います。
県営住宅や市営住宅など、収入に応じて家賃が決まるところもあり、そういうところなら家賃もかなり抑えられると思います。
特にそういうところはひとり親世帯は入居時の審査や家賃の減免など、優遇措置もあるので、気になる方は各自治体で調べてみてくださいね。
そして絶対やった方がいいのが固定費の見直し。
うちは固定電話も引いていましたが、それももう必要ないと思い、解約。どうせ何かの営業電話がほとんどだし、子どもにも家の電話が鳴っても出なくていいと伝えていたので。
となると、離婚後に私が家にいない時に何かあった時、子どもから連絡ができなくなります。キッズケータイも考えたのですが、スマホを渡すことにしました。
なぜかというと、キッズケータイの場合でも『電話をかける』『GPSで位置確認』など最低限の機能だけでも月々1000円近くかかるので、格安スマホの一番安いプランとあまり料金が変わらないのと、どっちみち必要になるんだからスマホでいいんじゃないかと思ったからです。
今はだいぶ格安SIMが普及してきましたが、もしまだdocomo、au、Softbankなどの3大キャリアでスマホを契約している方は、ぜひ見直しを。
今は3大キャリアでもだいぶ料金が安くなっているようですが、当時の私は機種代別で月々1万円以上払ってました…(必要のない無駄なサービスをいろいろ契約させられてましたが、コレはちゃんとプランを見直していなかった自分も悪いです泣)
契約しているプランにもよりますが、月々2千円~6千円くらい下がると思います。(私は元々払いすぎてたから1万円以上安くなりました笑)
プロバイダーもいろいろ調べましたが、キャンペーンなどもいっぱいしてて安さをアピールしてるところはたくさんあったんですが、工事やキャッシュバックを受け取るための手続きの面倒さを考えると、現状のプロバイダーがめちゃくちゃ高いという訳でもなかったので、そのまま行くことにしました。
電気代はいろいろ見積もりしてみたところ、今のままが一番安かったのでそのままに。
あとは不要な保険は解約。
これまで安心を買うためにあれやこれや保険に入ってましたが、日本は公的医療保険がしっかりしているし、もしもの時に備えて毎月保険料を払うなら、そのもしもの時は貯金で賄えばいいと思い、解約することにしました。(私個人にはチャラにしないといけない借金はなかったので笑)
これでうちの場合はですが、5万円くらいは下がる算段でした。とにかく夫が食費も水道光熱費もめちゃくちゃ使う人だったのもありますが・・・
離婚後の収入を試算してみる
ここでまた頼りになる保険屋さんの出番です(笑)
今度は前に保険の見直しをしてもらったのとは別の女性の保険屋さんに、一般的な財産分与はどうなっているのか、生活していくうえで他にどういったお金が必要で、どういったものが減免になるのか、手当てが出るのかということを教えてもらいました。
基本的には結婚後に増えた財産などは、名義がどちらにせよ共有財産で、2分の一に分けるというのが原則です。
家、車、貯金、保険などもです。
私は持ち家ではなく賃貸だったので、家に関しての財産分与とかは考えなくて良かったんですが、持ち家の方はそれも話し合わなければいけません。
離婚で籍は抜けても、ローンの義務は抜けないので、離婚時には住宅ローンの名義を変えておかないと、後からトラブルになります。
今加入している学資保険なども、どちらかが払い続けるのか、解約して半分づつにするのか話し合わなければいけません。
あと必要なのは税金や社会保険関係。
住民税や、健康保険、年金なども、もう夫が払ってくれるわけではありません。
ですがひとり親家庭になると、いろいろと優遇される面もあります。
一番ありがたいのは、児童扶養手当というものです。
これは前年度の収入、子どもの人数によって算出されるものですが、私の場合は夫の会社で、夫の扶養内ということで年収103万円に収まるように働いていたので、この状態ならとりあえず離婚してからの1年は児童扶養手当は満額もらえるんです。
私の場合、子ども2人で、月53,350円支給されます。
厳密には毎月入ってくるのではなく、2か月に1回、2か月分が入ってきます。
これとは別で、子どもがいる世帯は児童手当ももらえますよね。
中学校卒業までもらえる手当です。
児童手当は4か月に1回、4か月分まとめて入ってきます。
うちの場合は当時小学生の子ども2人だったので、1人につき月10,000円です。
これってかなりありがたい。この2つの手当だけで子ども2人いる私の場合、毎月73,350円はあるということになります。
あと夫からの養育費。
これはずっと払い続ける人ってかなり少ないらしいです。
厚生労働省の調査によると、受け取ったことがないという人が56.1%、この時点で半分以上の確率で養育費を払わない人がいるようですが、最初払ってくれていても途中から払わなくなったりして、4年経過して養育費を受け取っているという人は16.5%まで減少するのだとか。
どのくらい稼ぎたいか考える
細々と最低限の生活を、心身に負担をかけず無理なく続けていきたいという方は、パートで足りない分を稼ぐくらいでやっていけるかもしれません。
私は自分の勝手で離婚しておいて『お金が無いからできない』と子どもに言いたくなかったので、しっかり稼ごうと思いました。
そのためには離婚する前に、夫からある程度経済的に自立しておく必要がありました。
でも離婚して1年間は、児童扶養手当を満額もらいたいので、離婚するまでは扶養内で働くことが第一条件です。
自分で転職先を見つける
前回のブログの最後に、5月7日、離婚したい旨を告げたことを書きました。
夫もうすうす気づいてはいたようですが、恐ろしくて自分の口からは聞けなかったと言っていました。
でもあれだけ私を都合のいいように使ってきた夫です。
すんなりOKがもらえるわけもなく、もちろん離婚には反対。
でもそれもわかっていました。
そこでようやく、私が何年も前から『違うところで働きたい』と言っていたのは本気だったこと、加入している保険のボリュームの薄さと、それによる将来の不安、増え続ける借金と明白になる商売の下手さなど、ちゃんと聞いてもらうことができました。
離婚だけは何とか免れたい夫は、ここにきてやっと反省するのです。
仕事も好きな仕事をすればいい、保険のこともちゃんと更新できるように、体調整えて10月の健康診断でいい判定もらえるように頑張る(もうちょっと保険金増やせるかどうかも)、もしまた借り入れが必要そうだったら相談する、と。
今さら改善すると言われたところで私の心はもう決まっていましたが、私もとりあえず経済的自立への道を歩まねばなりません。
とりあえず私には計画があったので、夫の扶養内で、パートでの職探しです。
『オシャレな人に囲まれて仕事がしたい』という希望もあった私は、やはりアパレル関係が良いなと思いました。
次の日、すぐにハローワークへ行き、求人を見ていると、そこには、元々アパレル関係の企画をしていた私に、これ以上ないほどピッタリの仕事がありました。
『パタンナー補助』と書いてあり、パタンナーとしての経験はあるものの、ブランクもあり第一線で活躍することは難しいかもしれない・・・と思った私にはぴったり。
それに応募するために、10年ぶりくらいに書く履歴書。そして職務経歴書。さらに自己紹介書。(なんそれ)
しっかりと準備をしてから行動に移すタイプの、長い知能線を持つ私は、これらを作成するのに時間がかかってしまいました。
いざ準備ができ、勇み足でハローワークへ。
一通り目を通してもらい、『コレ、転職活動してる人たちにお手本として見せてあげたいくらいです!』とお墨付きをいただくほど作り込んだ面接3点セットでしたが、時すでに遅し。
その求人は、ハローワークだけではなく、他のサイトでも募集をかけていたらしく、そちらで先に決まってしまったのだとか。
こういう時、短い知能線だったり、離れ型の知能線の人なんかはすぐに行動に移せていたんでしょう・・・
ですが、何かを手放す決意をした者には、神様は味方してくれるのです。
たまたま近くのホームセンターで、私が最初に勤めた会社で一緒に働いていた人とばったり会いました。
その人は、正に私が受けたかった『パタンナー補助』の募集をかけていた会社に勤めていたのです。
そのいきさつを話すと、『その仕事はもう決まって新しい人が来てるからもう無理だと思うけど、販売でもよかったら聞いてあげるよ』と言ってくれたのです。
人見知りだった私が、販売員なんて仕事が務まるかどうか不安はありましたが、とりあえずオシャレな人に囲まれて仕事がしたい、という明確なビジョンがあった私からすると、そこにはガッチリはまっていたので聞いてもらうことに。
それからというもの、とんとん拍子に話は進み、すぐに採用され、希望のアパレル関係の職場で夫の扶養内で働くことが決定したのでした。
本当に離婚した方がいいのかもう一度考えてみる
環境が少し変わったところで、再度離婚について考えてみます。
夫も努力はしていましたが、やはり私の決意はかたく、揺るがないものでした。
その職場は人間関係も良く、アパレルでよくある売り上げのノルマのようなものもなかったので、とても働きやすい職場でした。
歳をとってもそこに居られるかどうかは考える部分でしたが、自宅からも車で10分ほどと通いやすく、長く勤められるだろう、そんな職場でした。
もう離婚はすぐそこですね。
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